【平成23年度小松市立今江小学校 学校研究】PDF版はこちら
1 研究構想図
2 研究主題
3 主題設定の理由
本校では,「心身共にたくましく,知性と感性に富み,ふるさとを誇りに思う子」という教育目標のもと,「命を輝かせる子」「学びを深める子」「笑顔輝く子」の育成をめざしている。その中の一つ「学びを深める子」を育成するために,これまで,算数科を中心として,既習を明確にした導入で見通しをもたせ,算数的活動に基づいた解決・発表を促す授業の実践を積み重ねてきた。
しかし,学力調査の結果より,@条件に合わせて情報を取り出すA情報を読み取る力が弱いことが,昨年度の研究より,B筋道を立てて考えを説明するC自分の考えをまとめるD自分の考えを深める力が全体に広がらないことが,明確になった。これらの点を改善していくためには,学びの基礎である言語活動を充実する必要があると考えた。つまり,「読む」「書く」「聞く」「話す」力を国語科中心に鍛え,それを様々な教科・場面で活用させることにより弱点を克服しようというのである。もちろんそのためには,授業力の向上が重要であり,45分で児童に達成感・充実感を味わわせる授業づくりに取り組むことが不可欠である。
そこで,今年度の研究主題を「思考力・判断力・表現力を育む授業づくり」と定め,まず,国語科での言語活動を充実させる授業づくりを通して,児童一人一人の考え(読み)を深め,思考力・判断力・表現力を育んでいきたいと考えた。また,言語活動を各教科においても充実させ,「学びを深める子」の確かな育成を図っていきたい。
4 めざす児童像
・基礎的・基本的な知識・技能を身につけている子
・学び合いで,考えを深めようとする子
・人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性を身につけた子
5 いしかわ学びの指針12か条との関連(ゴシック体は重点項目)
活用力を高める授業づくり
1 根拠や道筋を明確に表現させる
・ 考えの根拠や筋道を明確にして,説明や論述させる
・ 根拠の取り出し方や筋道のたて方を繰り返し指導する
2 物事を多様な観点から考察する力の育成に向け,多面的・多角的に思考させる
・物事を多様な観点から考察する力の育成に向け,得た情報を表面的に捉えず,多面的・多角的に検討し,思考・判断させる
3 習得した知識や技能を活用・応用させる
・単元や教科,学年にまたがり,既習を生かす学習に取り組ませる
・「使える」経験や「できた」実感を持たせ,日常的活用へつなげさせる
学力・学習を支える基盤作り
4 「書くこと」「読むこと」を通して,考え方を身につけさせる
・学習内容や児童生徒の状況に応じ,考えて書く,また書きながら考える時間を確保する
・思考の過程がわかる書き方や書く内容を明確に示すなど,ノート指導を充実する
・文章や表・グラフなどから,必要な情報や価値のある情報を読み取らせる
5 相手を意識して,「話す力」「聞く力」を身につけさせる
・相手を意識して「話す」「聞く」ことを,低学年から計画的に指導する
・「よく伝わるように話す力」「傾聴する態度」を身に付けさせる
6 学び合いや板書,学習形態を工夫し,話し合いや学び合い学習の内容を充実させる
・学習課題や板書,学習形態を工夫し,話し合いや学び合い学習の内容を充実させる
7 よりよい学習習慣・生活習慣を身に付けさせる
・家庭学習の充実に向け家庭や地域と連携し,よりよい習慣づくりを推進する
・「早寝・早起き・朝ご飯」など望ましい生活習慣を維持向上させる
8 読書活動をより促進・充実させる
・豊かな思考・判断の基盤となる子どもの語彙力や読解力を高めるために,読書活動を活性化する
・想像力や創造力の育成に向け,読書の質的な向上を図る
9 家族とのコミュニケーションを促進させる
・日常的な会話の中で育まれる様々な学びを大切に考え,家庭や地域でのおとなと子どもの共通の体験や学習,対話を促進する
10 社会への関心や将来の目標を持たせる
・ニュースや社会の出来事に関心を持たせ視野を広げるとともに,将来への明確な目的意識を持たせる
指導改善を進める体制づくり
11 学校研究や授業研究を活性化して,指導力を高める
・学校研究や授業研究の成果を共有・活用し,指導改善を進める
・小中連携を推進し,指導の連続性を図る
12 積極的に保護者や地域に向けて発信する
・学校として保護者や地域に,情報や提案を積極的に発信し,情報公開に努め,課題を共有する
6 研究の重点
(1)言語活動の充実を柱とした「思考力・判断力・表現力」を育む授業づくり
(2)基礎的・基本的な知識及び技能の定着を図る学習指導
(3)学習基盤の育成
7 具体的な取り組み
(1)言語活動の充実を柱とした「思考力・判断力・表現力」を育む授業づくり
つかむ
@ねらいや学習の見通しをもたせる工夫
・既習内容や友達の考えから見通しを持たせる
A考えたくなる課題の設定と提示の工夫・
・必要感があり,意欲を喚起する課題
・考える場,記述する場,説明する場を持たせる課題
・課題を提示するタイミングや表し方の工夫
考える
B考える場の工夫(自分の考えや意見を持つ)
・考える場につなげる指導の工夫(教材,ワークシート,学習形態,個に応じた支援)
・思考・判断しやすくするための工夫(比較,分類,根拠,関連付けなどをしやすく)
・思考・判断を促す発問の工夫
・深める場につながる工夫(深める内容の焦点化,表現の手だての工夫)
・個々の考えの把握と支援(個々の考え,つまずきの把握,個に応じた支援)
深める
C思考を深める場の工夫
・説明の仕方の基本形を身につけさせる(立場,根拠をはっきりさせる)
・友達の考えを説明させる
・深める内容の確認
・考えの関連付けや価値付け(話し手と聞き手をつなぐ。多様な考えに気付かせる。ゆさぶりをかける。論点を明確にする。)
・学習の成果が見える工夫(板書,掲示の工夫)
まとめる
Dまとめと評価の工夫
・まとめ方の工夫(板書,ノート…わかったこと,気付いたこと等,自分の言葉で)
・本時のねらいに対する満足感,達成感の把握(評価,振り返り)
(2)基礎的・基本的な知識及び技能の定着を図る学習指導
@知識・技能の確実な習得や向上
・課題の明確化
・1時間の中(深める)での工夫
・朝自習や補充学習などの工夫
・計画的読書活動
A習得した知識・技能の活用
・わかりやすい,活用しやすいノートづくりの指導
・話し合いの仕方の指導
B主体的に学習する態度
・見通しを持った学習
・予習,復習を中心とした家庭学習での自学の習慣化
C家庭学習の充実
・家庭学習強化習慣を通した家庭との連携
(3)学習基盤の育成
@学習規律の徹底
・学習ルールの徹底(姿勢,持ち物,挙手,聞き方)
A話し合い,聞き合いができる温かな学級経営
・道徳・特別活動・総合的な学習で心を耕しながら,話し合い活動や実践・体験活動を指導
(4)国語科初年度の進め方
・説明文教材を中心とする
・年度初めに各学年で計画を立て(学年のゴールを決める),中心に取り組む単元を決める
・最初の教材を大切に扱い,進め方,学ばせ方を確認する
・3年生以上は,小さい説明文教材にしっかりと学習させてから,メインの説明文教材に取り組む
・子ども達が主体的に授業に参加できるような単元の計画や授業の流し方の例や,「一人学習の仕方」を探る
・できれば,文学作品教材一つでも同じ方法で取り組む
8 言語活動について
(1)言語活動の充実の目的
@思考力・判断力・表現力の育成
A各教科を充実させ,ねらいを達成するためのもの
(2)言語活動の意義
@一人ひとりが自分で考え,間違いを恐れずに意見を交わし,ともに学びあえる子どもが育つ
A自分の経験や知識を基に考える子どもが育つ
(3)授業づくりの考え方
@各教科等のねらい,特性に即して言語活動を考える
A思考力・判断力・表現力等を育てる言語活動を取り入れる
9 研究組織