平成28年度 小松市「人と地域を生かした道徳教育講座」

 

研究主題

心に響く道徳の授業実践

~家庭・地域・小学校との連携を図りながら~

 

研究・研修 実践記録

sugita
4月25日 小中合同校内研修会

 講演: 「特別活動で学校を変える」
 講師: 國學院大學教授 杉田洋 氏
『健全な自尊感情を育むことが大切』
  • 一人ひとりの良さや可能性を認め,伸ばす教育
  • 思考すること,表現することに自信を持たせる授業づくり
  • 子ども達が「見通し」と「振り返り」を自らできるように
  • 学級活動を通して自己有用感を育む土壌をつくる
  • 人は人の中で育てる,人が人を育てる

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8月3日 小中合同校内研修会

 模擬授業: 資料名「手品師」
 講演: 「子どもの心をゆさぶる道徳授業論」
 講師: 筑波大学附属小学校教諭 加藤宣行 氏
  • 考え,議論する授業を目指す「テーマ発問」
  • 子ども達の考えを広め,深める「問い返し」
  • 子ども達の考えを広げ,深める「構造的な板書」
  • 道徳の内容項目に関して理解を深める

shin01
8月8日 校内研修会

 講演: 「道徳の授業以前に,子ども達にとどう向き合うのか」
 講演: 「ねらいに迫るため資料をどう読み何を問うのか」
 講師: 日本道徳基礎教育学会会長 新宮弘識 氏
『道徳の授業以前に,子ども達とどう向き合うのか』
  • 何のために学ぶのか,子ども達と語り合う
  • 子ども達と共に求めていく姿勢を持つ
  • 子ども達の問題点を改めさせるよりも,その子の良さを伸ばす教育を重視する
  • 一人ひとりの子どもをしっかり「みる」
  • どの子も成長したいと願っている
  • 学びの結果よりも学ぶ意欲,態度を評価する
『ねらいに迫るために資料をどう読み,何を問うのか』
  • まず,一人の人間として資料をじっくり読むことが大切
  • そして,もう一度,指導する内容項目から資料を読み返す
  • このことで,資料を多面的,多角的に理解することができ,子ども達の多様な 考えを整理し授業のねらいに迫ることができる

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8月18日 小中合同校内研修会

 模擬授業: 資料名「二通の手紙」
 講演: 「特別の教科道徳 中学校道徳はいかに変わるべきか」
 講師: 筑波大学附属小学校教諭 加藤宣行 氏
『目に見える表層としての行為と目に見えない深層としての心から資料を読んで授業を構成する大切さ』
  • 幼い姉弟への同情心からきまりを破った元さん
  • きまりを守るべきだとする佐々木さん
  • 元さんの心情は理解できるが,元さんは他の行動をとることができなかったのだろうか?
  • きまりは何のためにあるのだろうか?
  • この資料を通して,相手を思うからこそきまりがあるということを考えさせたい

shin02
10月20日 校内研修会

 1年生先行授業: 資料名「二通の手紙」
 2年生先行授業: 資料名「栄冠は君に輝く」
 指導助言: 日本道徳基礎教育学会会長 新宮弘識 氏
『1年生授業に対する助言』
  • 「本立ちて道生ず(論語:物事の根本が確立すれば,自ずと道は開ける)」誰にでもできる授業の方法を探すのは教師の都合である
  • 子どもに正面から向き合い,手を尽くし,心を尽くしたい
  • 「基本的な授業の流れ」として本校が示している,「課題をつかむ→自分の考えを持つ→学び合い,伝え合い,考えを深める→学んだことをまとめる,身につける」という学習スタイルが道徳の授業でも重要であり,子どもがどのように学習するのか,子どもの次元に立つなかで授業を作っていきたい
  • 道徳の授業,人間の生き方にはベストはないと思う。しかし,ベターを求めなければいけない。そのためには,求める心が教師になければいけない
『2年生授業に対する助言』
  • 授業者側の立場では事前の資料の読み込みが十分で,ねらいとする価値項目についてしっかりと迫ることができている
  • 一方で,生徒に対する発問が生徒の理解につながっているか,何を考えればよいのかが明確ではなく,生徒の身の丈に応じた発問になるように改善が必要である
  • 教師ががんばって生徒をゴールに導こうとするのではなく,御幸中学校の基本的な授業の流れを生かし,もっと生徒に流れを預けた方がよいのではないか

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11月20日 創立七十周年記念シンポジウム

 テーマ: 「確かな学力と豊かな心を育む~学校・家庭・地域の連携を通して~」
 提言者: 日本道徳基礎教育学会会長 新宮弘識 氏
       国士舘大学教授 北俊夫 氏
『子ども達に対して』
  • 自分を高めようとする心
  • 他者のことを思う心
  • 自分の所属する集団を思う心
  • 自然と共に生きる心
『保護者の方に対して』
  • 子ども達がたくさんの本との出会う機会を与えること
  • 形を整えて心を育てる教育を見直すこと
  • 挨拶や返事を大切にすること

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1月13日 公開授業・研究発表

シンポジウム
  テーマ: 「心に響く道徳の授業実践 ~家庭・地域との連携を図りながら~」
  提言者: 日本道徳基礎教育学会会長 新宮弘識 氏
        御幸中学校PTA会長 岩木康彦 氏
        御幸中学校職員

 

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