昨今、核家族化や地域とのつながりの希薄化などにより家庭教育が困難な社会となりつつあります。家庭教育は乳幼児期から、家族の愛情やふれ合いを通じて基本的な生活習慣や思いやりの心、更には自立心や社会的マナーなどを身に付けていく上で重要な役割を担っています。子どもたちが、やる気をもって前向きに生きていく力の源となる自己肯定感は、家族の愛情により家庭内で育まれていく事が理想的であり、これらは子どもたちの心の成長の中で一番大事な部分ではないかと思います。家庭教育の重要性について保護者に理解を促し啓発していくことや、学校や地域と連携して家庭教育力を高めることが大切だと考えます。
また、今では学校教育でもインターネットが利用され、子どもたちにとって欠かせない存在となっています。しかし、インターネット上には子どもたちの健全な成長に悪い影響を与える有害情報がたくさんあると共に、ネットいじめの原因にもなっています。子どもたちが安全に安心してインターネットを利用するためには、子どもと一緒に保護者自身がインターネットに関する知識や情報モラルを学び、人と人とのコミュニケーション能力を身につける必要があります。本年度は例年取り組んでいる『早寝早起き朝ごはん運動』と合わせて、安全安心なインターネット利用に関する啓発活動を実施し、子どもたちの更なる生活習慣の向上に努めます。
最後になりますが、会員一人一人がPTAの存在の意義と責務の大切さを認識し、会員相互の信頼と協力のもとに資質の向上に努めるとともに、家庭・学校・地域が一体となり、時代に即した活動を組織的に推進していきます。これらの方向性の中で人間性豊かで、たくましい子どもの育成を図り、家庭教育力の一層の充実と向上を目指します。