母親委員会では、毎年いろいろなテーマを取り上げてグループ別研修会を開いています。今年度はその研修に取り組むにあたり、第二回母親委員会におきまして、小松市教育委員会 教育長 坂本和哉氏に「今、子どもに求められる力 〜そのために家庭では〜」という演題で講演をしていただきました。 講演では、「これからさらに国際化が進むと考えられる社会においては、柔軟性があり、情報を自分で組み立てて判断できる人間が求められる」こと、そして「失敗しても目標を達成させるために考え、再び挑戦し、少しの成功を体験し、さらに考えて挑戦するという繰り返しを重ねることが大切。親は、失敗する前に手を出すのではなく、『しまった!』という経験をさせる。それはつらいことだが、我慢!」というお話がありました。これからの時代を生きる子どもたちに必要な「生きる力」を、各家庭でどのように育むかを考える良い機会となりました。 また、子育てをし、いずれ子育てを終える私たちに向けられた「親自身が自分の人生で楽しいことを見つけてほしい。それは子どもたちにとってもいいことだ。」というお言葉は、親としてだけでなく一人の人間である私たちにおくられた、あたたかいエールにように感じました。 講演のあと、小松市内の小・中学校35校の母親代表の皆さんがそれぞれのグループに分かれ、講演の内容をもとにテーマを見つけ、研修をされました。各グループで集まり、いろいろな話し合いをし、報告書にまとめるのは大変だったと思います。しかし、一つのテーマについてグループ内で意見交換をすることは大変意義のあることだったのではないでしょうか。 報告書を見せていただくと、子どもたちの将来を意識しながら、家庭でどう関わって行くかについて、どのグループも真剣に考えられたことが感じられました。この内容を多くの皆様にお伝えすることができればと思います。 この研修会報告書を各PTAでも活かしていただき、家庭や学校で話し合うきっかけにしてもらえたら嬉しく思います。